三人の僕

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三人の僕

僕は山にいた 次に海 そして今はビルの上 僕はここに来たかったんだ もう手紙も書いた 一人で。 いいや、一人じゃない二人 二人も僕といる 優しい一人目はささやくのだ 「どうして、ここに来たの」 だって僕だけがここに来たかったから。 下を見ると街が見えるが人は蟻のよう 僕はのぞき込んだ 風は下から当たってくる 一滴の水は上へとあがる 人の顔がうっすら見えたころ僕は。 死んだ。
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