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生物全体に言えることだが、集団の維持のためには「異物」の排除は必要なこと。集団の和を乱すことはやがては崩壊に繋がるからだ。
人間は「人と仲良くしたい」「何かが可愛い」と人同士で繋がりを持ちたがるもの。それをさせるのは脳内の愛情物質オキシトシン。
この場合は「集団を作るため、人と人が繋がるために脳が発する物質」であり、逆に言えば「集団を守るため、人が人を排除するために脳が発する物質」と呼ぶに相応しいだろう。
「劣っている者」「優れた者」たる異物の排除に成功すると、次に安定物質セロトニンが脳内に発される。
これにより、集団の維持は成されると言う安心感を得られる。逆に安定物質セロトニンが足りなければ「不安症」となり、いてもたってもいられなくなってしまう。
不安が解消し、安定して余裕が得られるようになると次に発されるのは快楽物質ドーパミン。楽しいと感じた時に発される脳内物質である。
異物を排除し、人と人の繋がりを強固なものとし、精神的安定を得て、最後に得られるものは快楽。
異物を排除することは正しい、つまりは正義の行為。
これで楽しさを感じるならばイジメをやめることは出来ない。
人間、総じて楽しいことはやめられないもの。
だから、イジメの根絶は無理である。
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