十年後の君に

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 12月1日  俺は約束の場所に向け車を走らせていた。  今更逢ってどうする?  逢ったところで何を話す事が有るのだろうか?  自問自答しながらも車は目的地を目指していた。  約束の場所 海が見えるあの喫茶店ブルードルフィンに向かって。  景子への未練……なのかも知れないが、俺はブルードルフィンに向かわずには居られなかった。  少しずつ近づくにつれ俺の心が踊っているのに気付く。  俺は景子に逢うのが嬉しいのか。  今更ながらに戸惑いながらもブルードルフィンに辿り着くと車を駐車場に止めブルードルフィンの中に入る。
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