エピソード1 発覚

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エピソード1 発覚

それは11/23のことだった。 最近出張続きの夫はずっと具合が悪く、他の家族に移らないように、子供のベッドに寝ることにしていた。 子供は私のベッドで一緒に寝ていた。 夜10時半頃、夫の寝ている子供の部屋からひどいせきが聞こえた。 寝られないんだなと思った私は、 キッチンの洗い物を終え、いつもどおり彼にマッサージしてあげることにした。 子供部屋に耳を澄ます。寝ているなら、起こすべきではないからだ。 すると、ぼそぼそと何か話している。 起きてるなとわかったので、ドアをノックする。何も返事がない。起きているのはわかっているので、またノックする。 また何も返事はない。 マッサージしてあげようかとドア越しから声をかける。 すると、やっと夫が子供部屋から出てきた。マッサージは大丈夫、いらないと。 何か話してたけど、誰と電話してたのと私は問う。 電話はしていない、youtubeか独り言かもと言ってくる。 いや違う。 何を言ってたのかは、はっきりとはわからない。 でも、あれは絶対に他に話し相手がいる言い方だった。you did.....みたいな感じだった。 嫌な気分が込み上げてきた。 スマホを見せてと要求する。 夫は私が疑うのがおかしい。 私が疑う姿勢が嫌だからと拒否する。 まるで私が悪いかのように。 何もないなら見せられるでしょ。 と言っても、夫は拒否。 私は頭にきて、彼のスマホを奪い、キッチンに行った。 夫もキッチンに行き、やり返すかのように私のスマホを持っていってしまう。 彼のスマホのパスはわからない。 教えてもらっていない。 彼は私のを知っているのに。 適当にパスコードを入れるが、 もちろん無理だった。 何気なく、フリックしてみた。 すると更新情報だけ見ることができた。 女性が小さい子を抱いているアイコンからwhat happenedとメッセージが来ていた。 本当はこの画像を自分のスマホでスクリーンショットしたかった。 夫にその画面を見せて問い詰める。 この人と話してたんでしょと。 彼はただ世間話をしていただけと返してくる。私はオーバーリアクションしすぎだと。 それなら、この人とのメッセージを見たい。スマホを開けてと頼んだ。 もう私は泣いていた。 夫は態度を急変させた。 ずっと自分は何も悪くないことを主張していたのをやっと諦めて、 「それはできない、もっと傷つくから。」と。 結婚生活14年目。 夫のがん発覚よりも絶望だったこの瞬間。
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