0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ、俺は、いいよ。それより、お前は、女の癖に、『僕って言うな』って、言ってあるだろうが!」
直が千春の頭をコツンと軽く叩いた。
「もうー、痛いよ! 何するんだよ。自分だって……女みたーいのに!!」
「わーかったよ! 行け」
直は、千春の車椅子のグリップ(押してもらう所)を手のひらで、軽く押した。
「……ん。もう、するなよ。施設に帰るよ」
千春は、咲き始めた桜を見ながら、施設に帰った。
これから、千春や直などの子供達が、どんな事を巻き起こすのか、咲き始めた桜は、予感をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!