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第一幕: 夏 学校は!お墓?!学校は夏休み
暑い夏、ここは、クーラーをかけたディールームである。小さい子の遊び道具など置いてあって、皆の遊び場と休憩場になっている。千春と直が、何か話し合っている。
「えっ、今、なんて言った。学校が! お墓? だった、ん?」
直は、驚き隠せないような顔した。
「うん、そういう噂はあるんだよ。それは本当だよ。」
千春は、手を組んでいる。すると――。
バタバタとやってくる薄いピンクの上下のトレーナーを着た範加と
色は赤の上下のトレーナーを着た雅名。
彼女達の名前は、松山 範加(マツヤマ ノリカ)と雅名(マサナ)の
双子の姉妹。二人は、腰と足が悪いし、痛みが出たら、アウト。
普段は元気に走り回っている。施設から近くにある西松商業に通う
高校三年生。
範加は姉で、女らしくて大人しい。家庭的で何でもやりこなしてしまう。
髪は、栗毛で肩まで延ばしている。
日本離れした顔立ちに流し目で、手足が長く、スラリとした身体を
している。
そんな範加は、明行 萩夜(アカユキ ハギヤ)が、大好きである。
もう一方の雅名は、妹で外見は同じ。でも違うところは、髪は
ベリーショートで顔をよく見てみると、クリッとした目をしている。
性格も反対。活発で、物事をはっきりしてないと嫌い。範加の方が
皆から『妹』みたいと思われがち。
服装も同じようなものを着るけど、色がまったく違う。
範加はパステルカラー系統で、雅名は赤黒系統にはっきり分かれる。
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