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序 幕: 春 桜が咲く施設と特別支援学校
ここは、とある肢体不自由児施設と特別支援学校。山々に囲まれて、海にも近く潮風が吹く二階建ての肢体不自由児施設と特別支援学校。
そこには、100人位の子供たちがだいたい、三才から十八才まで一緒に生活をしている。色んな病気と戦いながら、リバビリ・勉学に励んでいる。
特別支援学校の生活は、病院と同じように、六時半には起床のチャイムが鳴り、九時には就寝のチャイムがなるという厳しい規則生活。それに、子供の社会が(簡単に言えば、大人の社会があるように)ある。それを、破れば、罰もある。そんな生活の中で、唯一、楽しみは学校という存在。学校に行くには、渡り廊下を通るだけで隔離されている。
特別支援学校の体育館の裏口の近くには『桜通り』と呼ばれる大通りがあって、薄い白桃のような花びらを咲かせて、人々を和ます。
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