もう届かない

遠くで聞こえる君の声
街灯の下で光る涙
声を枯らして叫ぶ声も
もう君には届かない

今を踏みしめて歩いた
君にたどり着きたくてもがいた
血の味も流れる汗も
君がいただけで
どうってことなかった

止まってはくれない
もう既に止まれない
運命の歯車は
噛み合わず砕け散った

掴みかけた君の袖
だけど残った空虚な残像
もう君には届かない
遥か遠くへ逃げた君には
もう届かないんだ