断罪

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断罪

「ヨウコ?」 僕は呼びかけた。すると彼女は静かな 声でこう言った。 「あなたを許さない」 僕は驚いた。 「どうして?」 彼女の顔が微かに紅潮した。 「あなたが私を殺したから」 僕の胸に後悔の念がよぎる。 「どうしたら許してくれる?」 彼女の頬を一筋の涙が伝った。 「…私を抱いて」 ◇◇ 僕も服を脱ぎ全裸になると、柔らかな 褥の上で、僕たちは静かに目合(まぐわ)った。 彼女の中はとても温かく、しっかりと 僕を包み込んでくれた。 「ああああ」 女の美しい双眸(そうぼう)は霞がかった様に陶然 となった。 こんなに美しい(かお)をした女は見たこと がない、と僕は思った。 彼女の白く美しい肉体が、木の葉の様 に揺れる。 「ああカズヤ、カズヤ!」 女は何度も叫んだ。 僕が果てると、彼女は一際大きな声を 上げた。 「ああああーっ!」
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