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スズメ
痛む腰を擦りながら、上半身を起こし、部屋から見える庭先の騒がしさに、目線を向ける。
数羽のスズメが、チョロチョロと集まっている。
無言でベッド端にぶら下げていた古米をまく。
しばらくつついた後、スズメ達は、お代わりをせがむように、つぶらな瞳をむけてくる。
もっふりとした身体に、真ん丸な瞳が5羽。
「お前ら、意外と可愛かったんだな」
残りの古米をまいた。
田んぼ作りを諦め、もう5年が来ようとしていた。
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