1人が本棚に入れています
本棚に追加
夕食を摂っているとき、スマホがメールの着信を告げた。
俺はスマホの画面を見た。
「川端からだ。久しぶりだなあ」
「川端って、S高の川端さん?」
晶子が聞く。
「うん、超古代史研究会の川端」
超古代史研究会は、俺と晶子がS高時代に所属していたサークルだ。川端は俺の同級生で、サークルの会長だった。ちなみに、副会長は俺だった。
当時、川端が晶子のことを好きなのは知っていた。告白したのも知っていた。そして、振られたのも……。晶子は俺を選んだのだ。
「今度、元S高校三年B組の同窓会をやるんだって。川端が幹事だってさ」
「行って来たらいいじゃない。川端さんによろしく言っといてね」
最初のコメントを投稿しよう!