ケモミミノート ～警視庁 第七特殊班あやかし係のホームズ～４

ケモミミホームズと懐かしい悪夢

「おはようございます。
　お友だちですか？　武井さん」

　聡花は武井と一緒にいる爽やかなイケメンを見ながらそう言った。

「友だちか……」

　武井はちょっと難しい顔をする。

「何度かランニングで一緒になって、なんとなく同じ時間に走ってはいるんだが……」

　あれ？　と彼は言う。

「僕は友だちだと思ってるけど？」

　にこっと笑った彼は仏様のようだった。

　背後の守護霊も金色に輝く。