古志城の戦い

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古志城 数多の猛者を迎え打つため遠呂智軍は戦の準備をしていた。皆が奮起している中遠呂智は一人で外を眺めていた。そこは凶牙を召喚した部屋だった。 遠呂智 「帰って来たか、凶牙」 凶牙 「気付いてましたか、遠呂智様」 部屋の隅から凶牙が歩いてくる。 凶牙 「貴方の言うとおり好きにしてきましたよ」 遠呂智 「そして強者達を招き入れたということか」 凶牙 「そうです」 凶牙は微笑む。彼は誰に対してもその行為だけは忘れない。 遠呂智 「…なぜ表情が変わる。おまえにはそんな能力はないはずだ」 遠呂智は凶牙を召喚する時冷血で残虐な妖魔として作ったのだ。だが凶牙は好意的で人殺しをしない。すべて遠呂智の思惑とは違う結果になっていた。 凶牙 「フフ、私は失敗作ですからね。ですからいろんな事ができるのですよ」 遠呂智 「ほう、失敗作か」 不思議と遠呂智は不満そうではなかった。凶牙にはそう見えた。 凶牙 「そうです、だから…遠呂智様を超えたいとも思うのです」 凶牙はものすごい早さで棒を取り遠呂智を殴りにかかった。遠呂智は避けて自らの大鎌を手に持つ。 遠呂智 「裏切るか、凶牙」 凶牙 「いいえ、初めからこうしようと思ってました」 凶牙は再び攻撃を仕掛ける。その素早い攻撃に遠呂智は鎌で防御するだけだった。 凶牙 「どうしました?反撃しないと…死にますよ」 凶牙はしゃがみ床に手をあて巨大な円を生み出した。それに包まれた遠呂智は身動きができなくなった。さらに遠呂智の節々に破壊的な影響を与える。
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