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冀州
くのいち 「どろん。おもしろそー。あたしも混ぜて」
くのいちが現れた。
凶牙 「それはかまいませんが、すぐにご退場願います、くのいち殿」
くのいち 「んにゃ、なんで私の名前を?どこかで会ったっけ」
凶牙はすでに待ち伏せしていた。
くのいち 「・・・・只者じゃないみたいだね」
凶牙 「さすが忍者、察しがいいですね」
凶牙は微笑みながら言った。
くのいち 「へへへ、まぁね。私と戦うつもり?私は強いよー」
くのいちは構えた。
凶牙 「そうですねぇ・・・・できればもうこの場から離れてもらえれば有り難いのですが」
凶牙も棒を構えた。
くのいち 「それはできないよん」
くのいちは一瞬で凶牙への間合いを詰め攻撃を仕掛けてきた。
凶牙 「速いですね」
凶牙はかわそうとしたが、腕にかすった。
くのいち 「本気でやらないと怪我じゃすまないよ」
凶牙 「そうみたいですねぇ」
凶牙は棒を前へ突き出した。
くのいち 「それじゃさっさと決めちゃうよ」
くのいちは凶牙にさらに速く攻撃を仕掛けた。
凶牙 「はっ」
凶牙はくのいちの右手めがけ目にも止まらぬ速さで棒で突いた。くのいちの右手の剣をぶっ飛ばした。そのまま突き出した方の逆の方で左手の剣もぶっ飛ばした。くのいち 「あれ?」
凶牙 「勝負有りですね」
くのいちは少し距離を空けた。
凶牙 「さて、退いて頂きましょう」
くのいち 「くぅ、くやしいぃ。・・・・でも負けは負けだ。おとなしく帰るよ。そうだ、あなた名前は?」
凶牙 「凶牙といいます」
くのいち 「凶牙・・・・こんどは負けないからね。じゃあね。にゃはん」
くのいちは満足した顔で冀州から離れた。
凶牙 「さて・・・・と次は」
凶牙は祭壇へ向かった。
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