虎牢関の戦い

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虎牢関 凶牙は撤退せずに別の場所に来た。 凶牙 「さぁ、そろそろ出てきてくださいよ。風魔殿」 すると風魔が突如現れた。 風魔 「気付いていたか。うぬなら当然か」 凶牙 「お久しぶりです」 凶牙はニコリと笑いながら会釈した。 風魔 「うぬがいると遠呂智も混沌の世を作れないだろう」 凶牙 「さぁ…どうでしょう」 その時辺りが燃え上がる。反乱軍の火計が成功したようだ。 凶牙 「残念でしたね風魔殿。あなたは火計を潰すために手を打っておいたのでしょうが失敗したみたいですね」 風魔 「ぬ…」 二人が話している間にも火は燃え広がる。 凶牙 「あなたは分身を使って火計を起こすであろう人物に迫った。だが自慢の分身も本物ほどの強さはなかった。そして反乱軍の者に敗れてしまった。そうでしょう?」 凶牙が問う。 風魔 「くっくっくっ…全てお見通しか。大したことものだ」 風魔は顔を押さえて笑う。 風魔 「たが、うぬは危険すぎる。ここらで消しておくべきだ」 風魔は構える。だが凶牙はまったく動じない。むしろその言葉を待ってたと言わんばかりの堂々さだ。 凶牙 「私もちょうどあなたが邪魔だと感じていたんですよ。生かしておくと面倒な事になりそうなんで」凶牙はいつになく真顔で言う。 風魔 「ふっ、面倒な事とは?」 凶牙 「さぁ…想像に任せますよ」 凶牙はそう言い放つと棒を持ち構える。火は既に二人を囲んでいた。だが二人は逃げようとはしない。本気で戦うつもりだ。 風魔 「火とともに消えるがいい」 そう言うと風魔は凶牙に襲いかかる。素早い攻撃の連続で凶牙に確実に攻撃を当てていく。凶牙は守るのに精一杯といった感じだ。 風魔 「どうした?その程度か」 風魔は強く踏み込み、おもいっきりの蹴りを凶牙にくらわした。凶牙は吹っ飛ぶ。 風魔 「先程の戦いで力が出ないか?くくく…」 風魔は勝利を確信して笑う。 凶牙 「ぐっ、なかなか…やりますね」 凶牙の口から血がこぼれる。また、風魔の手の先に付いている刄によって体の至る所が切れている。 風魔 「楽にさせてやろう」
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