197人が本棚に入れています
本棚に追加
反乱軍が古志城に進軍してきた。
妲己 「200人集めたわ。軍を創るには全然足りないけど」
凶牙 「十分です。一騎当千の力がある私にとっては兵士を使わなくてもいいくらいですから」
凶牙は自信ありげに言った。
妲己 「ふーん。じゃあ指示をお願い」
妲己はたいして信じてなかった。
凶牙 「皆さん、私が新たな総大将の凶牙です。遠呂智様を越えている存在なので心配しなくても大丈夫です」
妲己 (よく言うよ)
凶牙 「ではこれからの事を言います。我々は城を放棄し、合肥新城に向かいます。方法としては、蜀を突破し、ここを抜けます。蜀は劉備殿を奪還するのが目的なので追撃はないと思います。それを利用して合肥新城を行きます」 兵士達はざわついた。城を見捨てて行くというのだから当然である。
凶牙 「今ならまだ城に残って戦うという選択ができます。ただし…死にますよ」
凶牙の言葉に恐怖を感じた雑兵等は凶牙についていくしかないと思った。
………
古志城周辺
旧遠呂智軍と反乱軍が激しい戦いを繰り広げていた。
凶牙 「蜀軍は分散していて数は思ったより少ないですね。ならば中央突破でも問題ないでしょう」
妲己 「でも蜀には諸葛亮さんがいるわ。そう簡単にはいかないかも」
凶牙 「そうでしたね。では私が正面へ突っ込み気を引かせるので、その隙に気付かれないようにして上手く合肥新城に向かってください。
妲己 「わかったわ」
凶牙 「では」
凶牙は蜀軍に突っ込んでいった。
妲己 「みんな、合肥新城に行くよ」
妲己達は脱出を始めた。
最初のコメントを投稿しよう!