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蜀軍陣
兵士 「伝令、我が軍本隊の正面にて敵の奇襲。半数の兵士がやられました。」
諸葛亮 「相手は何人ですか?」
兵士 「ひ、1人です。それにあんな将は見たことありません」
諸葛亮 「ということは、前田殿でも呂布殿でもないということですか。そんな将がまだ遠呂智軍にいましたか…わかりました。私もそちらに向かいましょう」
凶牙の戦いぶりはショク軍の士気を下げた。逃げ出す兵もいた。
凶牙 「この程度ですか。つまらないですね」
諸葛亮 「そこまでです」
諸葛亮が凶牙の前に現れた。
凶牙 「おや?貴方は天下の奇才、諸葛亮殿じゃないですか」
諸葛亮 「礼儀正しいですが、それ以上我が軍の兵士を傷つけるのはやめてもらいましょう」
諸葛亮が扇を振った。すると周りから弓兵が大量に現れた。
凶牙 「伏兵ですか」
諸葛亮 「これ以上暴を続けるのなら一斉射撃します。退きなさい」
諸葛亮は今戦って兵士を減らすよりも凶牙を退却させることが最善だと考えた。
凶牙 「なるほど。なかなか良い手ですね。しかし甘い」
凶牙は後方の弓兵めがけて走った。当然諸葛亮はそれを許さない。
諸葛亮 「一斉射撃」
弓矢は全て凶牙めがけ打たれた。
凶牙 「フッ」
凶牙はまず正面から来る矢を全て打ち落とした。そして後ろを向き、残り三方向から来る矢を打ち落とした。そのまま後ろに振り向き正面にいる弓兵を全て蹴散らした。その動きは残像が残るほど疾かった。
諸葛亮 「これほどの腕とは…予想外でしたね。ですが」
凶牙が倒した弓兵がいた場所からまた伏兵が出てきた。凶牙はその伏兵らに縄で縛られてしまった。
凶牙 「あれ?捕まっちゃいましたね」
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