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凶牙は諸葛亮の策によって捕らわれてしまった。
凶牙 「見逃してくれませんかねぇ、諸葛亮殿」
諸葛亮 「命乞いですか?遠呂智の部下とあろう者が」
凶牙 「いやぁ、もう遠呂智軍とは無関係なんですよ」
諸葛亮 「何…?」
諸葛亮は耳を疑った。ではなぜ我々に戦いを仕掛けたのかと。
諸葛亮 「では貴方は何者なのですか?」
凶牙 「私は凶牙といいます。ただの放浪人ということにしておいてください。そうだ、縄を解いてくれたら劉備殿のことを教えますよ」
諸葛亮 「む…」
劉備の救援が目的の蜀軍にとって是非欲しい情報だった。諸葛亮はこの条件を呑んで、凶牙の縄を解いた。
凶牙 「ふぅ。では劉備殿について、劉備殿は無事です。古志城の檻の中にいます。見張りもいないので解放は容易でしょう」
諸葛亮 「わかりました。十分です。もう行ってください」
凶牙 「そうですか。ではこれにて」
凶牙は去っていった。諸葛亮らはすぐに古志城に向かった。
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