5.夢=金

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5.夢=金

お金がなければ夢を追うことはできない。そう言われても、信じられないという人がいるかもしれませんし、笑う人がいるかもしれません。世の中には貧乏でも実力だけで夢をつかむ人がいると、そう反論するかもしれません。しかし、世の中の仕組みを見れば、夢を叶えるためには莫大なお金がかかります。 実力で新人賞を獲得して、書籍化するとなると、数百万円のお金が必要です。それはもちろん出版社が出しますが、そのお金がなければ出版できません。将来、出版社が軒並み潰れて、新人賞という制度がなくなり、クラファンでお金を集めた人間だけが出版できるという世界線ができるかもしれません。今の出版業界の不況を見れば、あながち見当違いとも言えないでしょう。 大きな視点で見てもそうですが、個人のレベルで言ってもそれは当てはまります。お金がなければ働かないといけませんし、そうなれば執筆の時間はなかなか取れません。新人賞を取っても、稼ぎが少なければ専業作家にはなれず、兼業作家で二足のわらじで執筆しなければいけません。 お金のことなんて考えたくない、執筆のことだけ考えたいと、そんな気持ちも分かります。しかし、お金は生活するために必要であり、お金がなければその日を生きることもできません。お金が汚いものと考える人も多いですが、私はそうは思いません。お金は生きるための道具であり、自分を遠い場所に送り届けるための手段であり、自身の夢を叶えるだけでなく、多くの人を救う強い武器にもなります。お金と向き合った人間だけが夢を叶え、人生を輝かせることができます。お金がなくなれば、あなたの夢は潰えます。さて、あなたはまだ、お金から目を背けますか?

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