始まりは 悠久の古都の 遺跡から。

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ルミネル・ルーネミル 「……え~と、とりあえず私から自己紹介するわ。私は、ルミネル。ルミネル・ルーネミルって言うの」 私は遺跡で出会った2人の少年に自己紹介する。 すると双剣型ギアを持っている方が鼻で笑い、 「ルミネル・ルーネミルって、名前回文じゃん」 とかいい出して、少しムカついた。 人が気にしていることを……!! まぁいいわ。 今怒ったら話から脱線しちゃうから。 「で、あなた達の住所氏名年齢電話番号は?」 「……お前アンケート調査でもするつもりかよ……。僕はレイン。レイン・キルステッド」 レインと名乗った少年がもう1人の──〈エレメンタルブレイド〉に触れられた──少年の方を向く。 彼は戸惑いながら、分からないとまた……答える。 本当に彼は〈誰〉なのかしら? 彼は私の名前を知っていた。 それどころかレインの名前も知っていた。 それなのに自分の名前は知らないみたい。 ……何なのかしら? 本当に……。
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