始まりは 悠久の古都の 遺跡から。

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草薙 薫 いつも通る駅前の裏道……。 僕と朔夜以外にこの道を帰る中学生はいない。 朔夜……武藤 朔夜〈ムトウ サクヤ〉と僕が一緒に帰るようになったのは1年前に同じクラスになってから。 朔夜が僕の〈絵〉に〈物語〉をつけてくれたことから僕達は帰り道に2人で〈物語〉を書くようになったんだ。 「じゃーな薫!また明日」 「うん。またな」 いつもと同じ会話をして、夕闇に包まれつつある町で別れた僕達は、それぞれの家に帰る。 ……なぁ朔夜。 明日はどんな〈物語〉を作ろうか?
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