始まりは 悠久の古都の 遺跡から。

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??? ……ここは何処だ……? 今のは……夢か……? 俺は立ち上がると辺りを見回すが、見覚えのない光景に困惑する。 ……ここは、何処だ? ……って言うか……。 俺は〈誰〉なんだ? 分からない……。 とりあえずもう1度辺りを見回す。 どうやら遺跡の中にいるみたいだな……。 所々壊れた壁や微かに香るカビの匂い、それに生えている苔がかつてここに誰かが住んでいたが、現在は誰もいないことを物語っている。 ふと、小さな紙切れが足元に落ちているのを見つけた。 そこには……。 ┌───────┐ │  カヲル  │ └───────┘ それしか書いていない。 何なんだろう……これ? 俺の名前なのか……? 分からないことばかりで、俺はとりあえず歩き出す。
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