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古い遺跡の中らしく、壁が所々崩れている。
俺が押しただけで、壁のレンガが抜けて道が出来る。
その向こうにある苔ばかりの道をあてもなく歩いていくとズシーンズシーン……と何か──それも大型の──が近付く音が聞こえてきた。
俺は遺跡の壁に添いながら少しずつ歩を進めていく。
不意に巨大な影が見えるのと同時に、少女の姿が目に入る。
その先に広がる祭壇には一振りの剣が……。
彼女はその剣に近付こうと必死で影から逃げる。
俺は何故か……分からないけど、彼女と巨大な影の間に割って入った。
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