始まりは 悠久の古都の 遺跡から。

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俺は間に割って入ると彼女を睨む。 何故か分からないけど、反射的に行け!!と怒鳴り、武器も持たずに影の主に突っ込んでいく。 影の正体は巨大な蛇だった。 蛇は大きく口を開けると俺を飲み込もうとしてくる。 それを避けて崩れそうな柱の後ろに隠れた。 蛇はバカの1つ覚えといった様子で突っ込んでくると見事に頭を柱にぶつけて崩れた天井の下敷きになる。 さっき逃がした少女が、蛇が潰されたのを確認してこちらに歩いてきた。 彼女の背丈はだいたい165cm弱……といった所で、白いブラウスにスリットの入った黒のスカートを履いていて、俺をまじまじと見る。 「……あの初対面でいきなり変なこと聞きますけど……」 彼女は恥ずかしがりながら、俺に言う。 「あなたは……伝説の〈万象の勇者〉様ですか……?」
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