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蛇は体勢を整えるとジリジリとこちらによって来る。
それと同時に俺の手が無意識に剣に触れていたのに気付く。
次の瞬間に蛇がこちらに飛び込んできた!!
しかし横から素早く何かが現れて蛇を吹き飛ばす。
「大丈夫かい?2人とも?」
蛇を吹き飛ばした男はニヤリと笑い、こちらを見た。
それから真面目な顔で、
「まだあいつは死んでない。その剣でも何でもいいから援護してくれ!」
そういって蛇に向かって走りだす。
俺は触れていた剣を勢いよく引き抜くと、彼の後を追う。
ルミネル……俺がそう呼んだ少女は、剣を引き抜いた俺を不思議そうに見つめていたが、動きはしなかった。
俺の体は蛇に接近するにつれて勝手に動き出し始める。
まるで、戦い方を知っているかのように……。
「レイン!!高く飛べ!!」
「!?」
俺は怒鳴ると剣を大きく振りかぶり一閃する。
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