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だがリトは振り返った
『そうだ!
これ‥‥
ジーナの?』
そう言って差し出した手には
あの日に無くした髪飾りがあった
『あ!これ‥‥‥
どこで?』
『この間
ジーナを送ったあとに
同じ道を歩ってたら
落ちてたよ
ジーナのかなぁ~
って思って
拾っておいた』
『ありがとう!』
嬉しそうに言うと髪飾りを受け取った
『どういたしまして
それじゃ
バイバイ』
そう言うとリトは背を向けて歩き出した
ジーナは背中に声をかけた
『またね!』
リトは振り返らずに手をヒラヒラさせると
通りのどこかに消えてしまった
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