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🌸お見合い 初回
私の名前は速水 マリ。
4月で26歳になった。
現在恋人無し……
まず、欲っしていない。
逆に…居なかったらダメなの？
とさえ思っている。
1年前までは3年付き合った彼がいた………。
同級生も同僚もだんだん苗字が変わっていく。
だけど～それが何？～
いまの私はそんな事はどうでもいい。
だって私の人生だから……
そうでしょ？！
焦って結婚して後悔などしたくない。
さすがに恋愛結婚が良い～
愛し愛され『LoveLove結婚』そんなのを望む時期は～
もうとっくの昔に過ぎ去った。
なんで適齢期なんてあるんだろう？
でも、それをもの凄ーく気にしている人がここに1人いる。
私の母――速水 ルリ子………
常に
『誰々さんはもうお子さんが生まれたみたいね？』とか
『〇〇さんのお家の○○ちゃんは結婚きまったんだって～』とか………
『私があなたの歳にはもう翼を産んでたわ！』とかとか………
近頃特に……ホント特に！
顔を合わせば、うるさい位に言ってくる。
私が母親になっても絶対 娘に結婚を焦らせたりはしないんだ！！
こんな思いはさせたくない！！
ちなみに、翼と言うのは、
私の一番下の弟で今21歳の大学生、バスケばかの男子だ。
あと私の上には27歳の兄 蒼真が居る。
彼は真面目くんで、
N.B. COMUNICATIONSと言う成長企業でシステムエンジニアをしている。
…………………………という訳で、
わたしは今 母に追い詰められている。
母は色んな人に娘の縁談を頼んじゃってる。………私は望んで無いのに…………。
故にお見合い話が後を絶たない。
今どきお見合い？って思っちゃうよね～
SNSで出会う時代だし～
彼氏欲しかったら…自分でSNSで探すっちゅうの～
そんな私の助け舟は普段は穏やかで口数は少ないが、
いざと言う時にはパシッと決めてくれる父さん創さんだ。
子供の頃から自慢の父。
うちの父さんはとってもイケメンでカッコイイ！！
もしかしたら？父がこんなだから理想が高くなっちゃってるのかな？
でも私が結婚を遠ざけたいホントの理由は別にある……………。
とにかく私は今 自分なりに充実している……と思っている。
私の1番目のお見合いは母の友達の真紀おばさんの紹介だった。
相手の人は27歳
私が25 の時に来たお見合い………
その人は刑務官をしているという。
『気軽な感じでCafeで2人で会いなさい』と言われ
指定されたお店に行く。
私のイメージでは
刑務官＝お堅い、きちんとしてる、真面目 なのだが………
そこに居たのは～～～～
ロエベのクロスボディバッグにキラキラの指輪をして、
高価そ～うな時計を
チラチラ見せびらかす様にしているチャラ男刑務官だった。
挙句の果てに、マザコンなのか？
母親が先月ヨーロッパ旅行に出かけたとか、母はエステに通って肌が若々しいとかーー
見合いの席で話す事なの？
お母さんの話なんて～どうでもいい！………って言う話を…延々と聞かされた。
こんな人と結婚させようとしてるの？
母さんってバカ？
私は社交辞令でテキトーに話に相づちをうち、そこそこ相手をして、
早々にその場をオイトマした。
「どうだった？マリちゃん～」
母は意気揚々と尋ねてくる。
「母さんって～誰でもいいの？
私が結婚さえ出来れば………」
私が少し強めの口調で言うと
「真紀ちゃんの紹介でお相手もお堅い刑務官をされてるし～
お家柄も良さそうだったじゃない？
だから間違いないでしょ？」
「わたしはお断りよ！
何？～あのチャラ男～キラキラの指輪なんかしちゃって～マザコンだし、
母さんも会ってみたらわかるよ！
とにかく、ちゃんと真紀おばさんにお断りしといてね！私には無理だから！！」
第１回目お見合い
沈没！！！
その後も懲りない母は次から次へと話を持ち込み、
会った人だけでも
歯科技工士、設計事務所勤務の人、銀行員、証券マン、消防士、警察官などなど……………
10回ものお見合いを強いられた。
ホントに勘弁してせっかくの休みだから～ユックリさせて
ルリ子ママ～～～
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