🌸お見合い第13弾 ②

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🌸お見合い第13弾 ②

レストランの席に案内される。 「マリさんは何を召し上りますか?」 室井さんがメニューに目を落としながら言う。 「室井さんと同じものでいいです。」 「分かりました。僕はAコースにします。あなたもそれでいいですか?」 「ええ、ありがとうございます。」 食事が運ばれる迄~窓の外の夜景を見る。 今日は三日月🌙星も出ている。 「きれいですね?」 「本当に……… こんなにユックリ夜空を見るのは久しぶりです。」 と室井さんが答えた。 彼は悪い人では無さそうだ。 「お仕事はお忙しいのですか?」 「ええ、毎日バタバタです。マリさんは?」 「私は前任者の配置換えによる人員補充で6月から秘書室になったのですが……やっと少し独り立ち出来て来たかな?というところです。」 「そうなんですね? でも三丸物産の秘書室ともなれば、お仕事はきっと大変だとお察しします。」 「室井さんはお休みは何をしてらっしゃるんですか?」 ついつい流れで、まさにTheみたいな質問をしてしまったぁ~。 まぁお見合いなんだけど~聞いておいて少し後悔する。 話を弾ませちゃあダメじゃないの~。 「休みの日も仕事かなぁ?」 「持ち帰りですか?」 「いや、持ち帰りもありますが接待ゴルフとか色々です。」 「それは心も身体も休まりませんね?」 「そうかもしれないですね?」 と彼は笑った。 「マリさん休みは何してるの?」 「私は昼近くまで寝て…母の作ったブランチ 食べて…チョッとだけ部屋を片付けて…ぶらぶら買物とかですかね?だらしないオジサンみたいな生活してます(笑)」 これで呆れて断ってください!と心で祈る。 「いいなぁ~君は正直で~」 「えっ?褒められた?………だいたいこう言うと皆さんドン引きされるんですけど~」 「今までのお見合い相手の女性達は――休みの日は早起きして朝食を作って部屋の掃除、なんて……見栄をはるんです。見え見えの~そんなの付き合ったり結婚すれば速攻バレますよね?嘘だって~」 「私は結婚に興味が無いので、パートナーを必要としていないんです。 もし私が真剣に結婚を考えていたら~先程、室井さんが仰った様にカッコイイこと言って見栄を張っていたかもしれませんよ?」 「マリさん? 僕は結婚相手を縛るつもりはありません。 仕事を続けたければ続ければいいし、専業主婦になりたければそれでもいい。 生活には困らないだけの収入はあります。 取り敢えず少し付き合ってみませんか?」 「この席についておいて、この様な事を言うのは本当に失礼だと承知しております。 ですが、やはり私は今どなたとも結婚するつもりはありません。 ゴメンなさい。」 北村匠○さん似の室井さん……… 普通ならお付きあいをOKしてるところです。 今までで1番いい感じの人だから…………。 でも今の私は、 北村拓○君は好きだし、 ○君似の人にもいいなぁ~と思うけど~ 例え北村匠○君 本人が『結婚しよう』と言ってくれたとしても (言うはず無いよね北村さんゴメンなさい)……… 私は結婚するつもりはありません。 13回目のお見合い沈没~~~~

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