遺書

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 明美。登をお願い。  登は明美のことを母親の私と同じくらい——ううん、それ以上に愛している。  明美も登のことが好きでしょ? 前に自分の息子にしたいくらいだ、って言ってたもんね。  登も明美と会えなくなるってなったら、大泣きすると思います。  だから明美さえ良ければ、登のそばにいてほしい。  お義父さんとお義母さんも、それを許してください。  それが、死に行く私の最後の願いです』

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