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喧嘩した…。
彼氏の家から飛び出して、アイツの家の近くにある海沿いまで走る。
毎回毎回、追いかけて来ないアイツの本当の気持ちを痛感しながら。
海沿いには、コンクリートブロックが無造作に置いてある。
そこに座って海を眺めるのがいつものコース。
気持ちよさそうだけど、砂浜までは行かない。
傷ついた上に汚れたら、完全に終わり。ぼろぼろじゃん。
だから、アスファルトの上に置かれたブロックに座るのが無難。
ザザァー、という波の音が心地よくて目を瞑った。
…また、浮気してた。
もう何度目か分からないし。
アイツも隠す気が無くなったのか、気付いてくれと言わんばかりに仰向けに置かれたスマホが、新たな〝浮気のお知らせ〟をしてくれた。
自分から告ってきたくせに。
私が寂しがりやなの知ってんのに。
ばか。
ーーーー「そこで何してんのー？」
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