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私が叔父さんを好きになったのは、見た目が良かったからだけじゃない。
とても、優しい人だったから。
「こげん田舎じゃ、仕事はなか」
社会人になってから離婚するまでずっと福岡で暮らしていた父は、田舎が好きじゃないらしく、私を佐賀の実家に置いたまま、また一人で都心へ行ってしまった。
祖母は早くに亡くなっていたから、祖父と叔父の男所帯に女(子)一人となる。
いくら祖父や叔父さんがマメな性格だったとはいえ、何かと不便なことは多かったし、なにより、両親に見捨てられた気がして寂しかった。

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