ビー玉の記憶Ⅱ

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雲の上の世界は ぬくぬくしていて まるで時間がちっとも進んでいかないみたいだね 僕はいつまでも小学校2年生のままだ 風邪もひかないし いじめる人もいないから なかなか居心地がいいよ それに毎日楽しみなことがあるんだ それはね 僕の宝物のビー玉が光ると 光の向こうに 思い出が見えるんだ 今日もビー玉が光った! あ、お姉ちゃんが見えた! お姉ちゃん、今日は元気かな? 僕は両手を振り回して ぴょんぴょん飛んで見せた お姉ちゃんが笑った お姉ちゃんが笑っていると 僕は嬉しくなるよ (完)
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