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「…………。」
(にんにく、十字架、鉄の杭、封印の魔法陣…)
きさらは、一時間ほど前から図書館で本を読んでいる。
きさらの前の机には本が、小さいけれど山に。
タイトルは、
『よくわかる吸血鬼のすべて』
『吸血鬼の歴史』
『ドラキュラ』
『世界の吸血鬼』
『吸血鬼的読本』
『吸血鬼について調べよう』
などなど他etc…
そしていま読んでいるのが、
『吸血鬼退治法』
である。
何故こんな本ばかり読んでいるかというと…
きさらは、ちょっとした事から吸血鬼の契約主になってしまったのである。
そして今日も、黙々と退治作戦を考えているのだ。
「……………よし、」
どうやら、作戦はまとまったようである。
**********
「いざ出陣!」
勇ましく叫ぶきさら。
その首にはにんにくを繋げて輪にした的なヤツ、十字架のペンダント、
左手にはお手製の封印のお札が数枚、右手には鉄の杭と聖水。
きさらは単純だった。(ぇ)
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