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「聖夜!!!でてきなさぃ!!!!」
「ぁ?どったのきさらっち。
そんなに慌ててさぁ(笑)」
「これをみなさぃ!!」
きさらは十字架のペンダントを聖夜の目の前にぶらさげた。
「…………、それがどした?」
…が、効かない。
(次だ次ッ)
「…ッ、これあげる!!!」
ぽすっ
にんにくの輪を聖夜の首にかける。
「……くさぃ。」
が、効果なし。
「これならどうだ!!!!」
バシャっ
「ッ、…つめてー。」
聖水も駄目。
「くらえッ!!!!」
ビシッ
「…なんだこの紙切れ。」
お手製の封印の札もだめだったらしい。
「じゃあもう、心臓に鉄の杭を刺すしか…」
「ちょぉっとたんま。」
「何よ。」
「さっきから何かと思ったら、それ…一般に吸血鬼が苦手とするもんだよね?
何、オレを退治したいわけ?
じゃあ、それでオレの心臓刺してみ「わかった。」ぇ"。」
ぐ さ っ 。
きさらはためらいなく聖夜の心臓目掛けて杭を振り下ろした。(爆)
「いってぇ"ぇぇ"え"!!!!!!!」
「あれ…」
「お前なぁ、何の躊躇もなく刺すか普通!?」
いてぇ、とブツブツ呟く聖夜を見て、きさらは唖然とする。
「た、たたた確かに心臓…刺したのに、なんで死なないの…ι」
しゅううぅ…
見る間に聖夜の胸の傷が塞がっていく。
「ん~、契約者は俺を殺せないんだなぁ、残念ながら。」
聖夜が、フッ。と鼻で笑った。
(聞いてないよそんなの!)
(だって言ってねーもん。)
(ムきィィッ!!!)
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