1.朝起きたら猫耳生えてた

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1.朝起きたら猫耳生えてた

 ある朝、起きたら俺の頭に猫耳が生えていた。  嘘だと思うだろう?俺も嘘だと思いたい。  だが、洗面台に立った鏡越しの俺の頭には、白猫のようにピンと立った白い耳が二つ付いているのだ。  恐る恐るそれに触ると暖かい。しかも、耳を触った感覚以外にも触られた感覚もあるのだ。少しくすぐったい感覚に反応して、なんとその猫耳はピクピクと反応した。 「まじか……」  これはおもちゃでもイタズラでもなく、ほんとうに俺の頭からにょっきり猫耳が生えているようだった。  試しに引っ張ると痛い。困った。困ったが、俺はもうすぐ学校に行かなければならない時間だ。俺は花咲高校に通う高校二年生だからな。  少しだけ考えて、まあいっかと放っておくことにした。俺は無遅刻無欠席を狙ってるんだ。こんな些末なことで学校を休むわけにはいかない。  諦めて朝食を食べにリビングへと向かった。 「おはよう。早く食べちゃいなさい」  キッチンで洗い物をしながら母さんが声をかけてくる。いつもと変わらずによく通る声だ。うむ。猫耳になっても聞こえ方は変わらないらしいな。まあ、人間の耳も今まで通りあるのだから、それもそうか。  少しだけホッとしながら、朝ごはんを食べ始めた。いつもながらの日本食。焼き魚におひたし、みそ汁、ご飯。一口みそ汁を飲む。美味い。やっぱり母さんの作るみそ汁は最高だ。猫耳がピクピクと動くのを感じる。  自分の感情と耳は多少連動しているのかもしれない。

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