コンプレックスの塊
翼宿の家系に生まれたって全く持って嬉しくねえ!
美人な母親は兎も角俺は男だ。【可愛い】なんて言葉は足枷以上のなにものでもない。
今までエスカレーター式で育った環境が良すぎて一般常識を知らなかった俺は白目を剥きそうになった。
このままでは大人になってもダメ人間まっしぐらだ。
立派な人間になるべく俺はさっさとこの激甘な家から出る事を決めた。
「何処に行くんだいエース!?」
『うるせー!俺はこの家を出て一人暮らしすんだよ!』
ムキーッと癇癪起こしてキレ散らかす俺を2m越えの野郎共が必死になって止めにかかる。1人倒してもまだ2人も残っている。何なら倒した1人がまた復活して…無駄に体力のあるモンペ共め。
「家の癒しがいなくなる!」
「エースは家の紅一点なんだぞ!」
んな事知った事か。
『俺は【平凡】を知りたいんだよ!』
そのまま2階の扉を開けて飛び立った。
後ろで外野が喧しいが無視だ無視。
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