熱視線

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「ほら、誰もいないじゃん」 突然の声にびくんと体が震えた。 あ、そうか。 キャンバスとイーゼルに隠れて僕が見えないのか。 どちらにしろ自慰をしたあとじゃ見つかりたくない。 「っかしいなぁ~、確かに下から人影が見えたのになぁ」 「うちの学校に8不思議は入らないっての」 カラカラと笑う声。 早く、早く出ていって… 息も、気配も殺す。
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