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本棚に追加 「あら、健太君。久しぶりねえ。大きくなって」
切羽詰まったおれの様子には気づかず、おばさんはのんびりした声で話しかけてきた。
「あ、の、花菜、いますか」
「今日はバイトに行ってるわよ」
おばさんへの挨拶もそこそこに、おれは花菜のバイト先に走った。
「ごめん。おれが悪かった」
通用口から出てくる花菜の姿が見えたとたん、おれは大声でそう言って頭を下げた。
花菜は慌てて駆け寄ってきた。
「ちょっとやめて、健太。お店の人に見られたら変に思われちゃう」
そう言うと、おれの手を引っ張って建物の陰に連れて行った。
「本当にごめん」
「……。健太、あのとき自分が何言ったか、本当に分かってる? わたしの気持ち、疑うようなこと言ったんだよ」
花菜はいつもと違う、硬い声で言った。
「悪かったよ。あんなこと、言うつもりなかった。たぶん、呪いで……」
「呪い?」
おれは、神社のジンクスのことを説明した。
話を聞いて、花菜は大きく息をついた。

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