(6)アイザックの禁断症状

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   かつて愛したリーリエを、まだこんなにも深く愛しているのだと再確認した。  愛する相手を前に手袋を外さないのは、素肌で触れたら暴走すると分かっているからだ。  素肌でリーリエに、触れたらきっと私は止まらないだろう。  成熟したその体を尽きる事なく求めるだろうし、彼女を自分のものにするために孕ませようとするだろう。  手袋越しに触れただけでも溢れ出す甘美な魔力を、吸い尽くすだろう。  だからこそ、ブレーキをかけておかなければならない。  本来なら娼館ではなく、自身の構えた領地にきちんとした形で妻として迎えたい。  だが私にはリーリエを妻に迎える前に、エドウィン達に復讐する前に、どうしてもやらなければならない事がある。  リーリエを買った3年という期限は、今手を焼いている大規模な魔獣掃討作戦が、少なくとも3年はかかるからだった。    それが済んだら全てを終わらす———  私がどれだけ変態か?  本当は、リーリエの涙を舐めたいし、指や足の先を口に含みたいし、唇を吸いたいし、やはり汗を舐めたい。いや、彼女を丸ごと食べたい。  想像で何度も彼女を汚した。  だから、いつも罪悪感に苛まれる。  だが、そうとは知らないリーリエ。  彼女は、私をますます駄目な変態にする。  抗えないほどの欲望。すでに我慢の限界間近だ。  帰りも漏れなくローワンに出くわす。優秀な彼の魔術にはいくら私でも引っかかるからだ。  「あれ。団長〜随分と遅いお帰りで。  それはそうと、リーリエ様に魔術をかけた、魔術師が見つかりましたよ。  団長が目星をつけていた通り、どこの団体にも所属していない、アウトローの単独犯でした。  捕まえて、地下牢に閉じ込めてありますが、どうします?」  ローワンはニヤニヤしながら人の帰還を歓迎し、ついでに見事な働きぶりを報告してくれた。  「よくやった、ローワン。  そいつは使い道がある。私に引き渡してくれ。」  まずは一人。  じわりじわりと、奴らを追い詰めるとしよう。  リーリエを欺いた全員に、痛い目を見て貰わなければならないからな。

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