478人が本棚に入れています
本棚に追加
かつて愛したリーリエを、まだこんなにも深く愛しているのだと再確認した。
愛する相手を前に手袋を外さないのは、素肌で触れたら暴走すると分かっているからだ。
素肌でリーリエに、触れたらきっと私は止まらないだろう。
成熟したその体を尽きる事なく求めるだろうし、彼女を自分のものにするために孕ませようとするだろう。
手袋越しに触れただけでも溢れ出す甘美な魔力を、吸い尽くすだろう。
だからこそ、ブレーキをかけておかなければならない。
本来なら娼館ではなく、自身の構えた領地にきちんとした形で妻として迎えたい。
だが私にはリーリエを妻に迎える前に、エドウィン達に復讐する前に、どうしてもやらなければならない事がある。
リーリエを買った3年という期限は、今手を焼いている大規模な魔獣掃討作戦が、少なくとも3年はかかるからだった。
それが済んだら全てを終わらす———
私がどれだけ変態か?
本当は、リーリエの涙を舐めたいし、指や足の先を口に含みたいし、唇を吸いたいし、やはり汗を舐めたい。いや、彼女を丸ごと食べたい。
想像で何度も彼女を汚した。
だから、いつも罪悪感に苛まれる。
だが、そうとは知らないリーリエ。
彼女は、私をますます駄目な変態にする。
抗えないほどの欲望。すでに我慢の限界間近だ。
帰りも漏れなくローワンに出くわす。優秀な彼の魔術にはいくら私でも引っかかるからだ。
「あれ。団長〜随分と遅いお帰りで。
それはそうと、リーリエ様に魔術をかけた、魔術師が見つかりましたよ。
団長が目星をつけていた通り、どこの団体にも所属していない、アウトローの単独犯でした。
捕まえて、地下牢に閉じ込めてありますが、どうします?」
ローワンはニヤニヤしながら人の帰還を歓迎し、ついでに見事な働きぶりを報告してくれた。
「よくやった、ローワン。
そいつは使い道がある。私に引き渡してくれ。」
まずは一人。
じわりじわりと、奴らを追い詰めるとしよう。
リーリエを欺いた全員に、痛い目を見て貰わなければならないからな。

最初のコメントを投稿しよう!