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「藤丸美樹です。よろしくお願いします! あ?」
美樹が挨拶をすると、若い男性スタッフは、美樹の右手首を掴んで持ち上げて、白い小さな手のひらからをじっと眺めた。
「細い指だな。大丈夫か・・・? とりあえず助手席に乗って」
「はい」
緩いパーマのかかったマッシュヘアの彼が言うと、美樹はポニーテールを揺らしながら4トン冷凍車の助手席に乗り込んだ。
「まずはルートを覚えよう。それと荷物の納品場所」
「はい」
美樹はユニフォームのポケットから、メモ帳を取藤丸美樹り出した。
「俺は田崎。よろしく」
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