第八章 扉の鍵

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「何を?」 「……貴方に神楽と会うことを許可したこと……。 今回のことにもし、本当にあの子が関係しているとしたら、私はあの子を誰よりも守らなきゃいけなかったのに」 言いにくそうに彼女は言う。 「今さらながら、後悔してる」 「……」  そんな彼女を千夏は無言で見つめた。 その視線を真っ直ぐ見据えながら、彼女は尚も言い募る。 「私って、最悪の姉だわ。 これじゃあ、貴方にも神楽にも嫌われても仕方ない…」  吐き出された言葉は、重い鉛玉に似ていた。
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