第八章 扉の鍵

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 二条家は代々、女系の家系なのだという。  娘が婿を取り、子を産む。 そうして、産まれた子が次期当主候補として育てられるのだが、どうしてなのか二条家には男児が産まれない。  娘が婿を取り、子を産んでも、それもまた娘。 珍しく男児を宿したとしても、流産や死産ばかり。  もともと、近親同士の結婚が多かった為、二条家の娘は体が弱く、子も1人か2人しか産めないらしい。
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