321人が本棚に入れています
本棚に追加
その言葉にまた首を振る。凛とした表情をこちらに向けると、彼女は口を開いた。
「あのね、千夏。 こんないい方、ないと思うだろうけど、私はね、あのこが傷付くのが怖いんじゃないわ。 そりゃあ、ケガはないにこしたことないでしょうけど……そんなこと心配しても意味ないわ」
「じゃあ、何?」
「千夏……貴方は神楽に会って、話を聞いて、それからどうするの? 神楽が何も知らなかったら、それで終わり? 千夏、貴方、あのこが死んでおかしくなってるんじゃないの?」
「そんなことないわっ!」
最初のコメントを投稿しよう!