ロック

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「サキは好きな人いる?」 突拍子もなく2時間目の休み時間にピンクはやってきた。 答える間もなく、 「私は、山田が好き。誰にもいわないで!!協力してね!」 何も聞いてない。 だが答えはきた。薄々は気付いていた。人からは空気のように薄いサキだが、感性は研ぎ澄まされた刃のようにするどい。時々深い読みをしまくり、世界中に敵ばかりになることさえある。 「わかった。頑張ってね。」 ここでおまけに 「山田のよさがわかんないなー、なんであんなやつがモテるのかな」 といってみた。 すると夏美は嬉しそうに 「私にはわかるの!」 と答えた。 芸能人は目立たないよくわかんない人が好きみたいだが、身近では1番目立つ人が好きなんだという矛盾を感じていた。 山田と聞いて実はドキッとした。サキにとっては正反対の存在だが、意識しまくっている存在だ。 名前を聞いて顔が赤くなっていないかすごく心配だった。 サキは 「頑張ってね」 と精一杯言葉を口にした、、、
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