8人が本棚に入れています
本棚に追加
昨日買っておいたカラムーチョを食べながらテレビをつけた。
サキはルパン三世の再放送を見ていたが、ルパンの単調なストーリー展開に飽きていた。
知らぬ間に隣に転がっていたベルセルクの27巻を読んでいた。
マンガをよむとなぜか自分がすごい奴にやった気になる。
サキは両親から
サキはきっと出来るこ
と言われながらそだってきた。
お父さんの子だから出来るこに決まってる!
やれば出来る。
そう。出来る子だから何もしなくてよいのだ。
自分は特別な存在のような気がしていた。
マンガをよむと益々その気持ちが高まる。
サキはサキの城で、時がくるまで選ばれし者はいつまでもくすぶっていた。
もどかしい気持ちとともに。
最初のコメントを投稿しよう!