聖夜の仮面

12/14
前へ
/53ページ
次へ
23時50分 「きょ今日はありがとうございました。」 「何がですか?」 「いっいえ食事を一緒にしてくれて。嬉しかったです。」 緊張しながら宏明が喋る。 「私もです。今日は本当にありがとうございます。あそこのレストランとても美味しかったです。」 加奈子が嬉しそうに話す。 「ととりあえず座りましょうか。」 「はい。」 2人は近くにあったベンチに座った。 『ドキッドキッドキッ』 心臓が高鳴る。 宏明は時計をチラッと見て時刻を確認した。 (あと8分・・・仮面の効力が消えるまで・・・) 「あっあの、空綺麗ですね。」 宏明は空をそっと見上げた。 星々がキラキラと輝いている。 「本当・・・綺麗・・・。クリスマスイブにピッタリですね。」 加奈子がニッコリと微笑みながら言う。 「僕、星大好きなんです。」 「そうなんですか。私も大好きなんです。」 「そっそうですか。嬉しいです。」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

323人が本棚に入れています
本棚に追加