聖夜の仮面

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「もうすぐクリスマスだね♪」 店員・喋るシマリスのルンが、嬉しそうにテーブルの上に飾ってある小さいもみの木を見る。 「そうだな。あと3日でクリスマス、でもルン・・・仕事はしてよ。」 「あっ・・・」 仮面屋主・華音がルンの後ろにある沢山の仮面を見て言った。 ルンは『忘れてた』と言い、急いで仮面を綺麗な水で拭いた。 「華音、僕にも仕事やらせてよ~」 棚の上に座り、ただをこねる元依頼者で、今は体がルンと同じくらいの小ささになった人間、楓。 「ダメ、楓はすぐ仮面を傷付けるから今日はおとなしく棚を・・・」 ふと華音が仮面を置く手を止め、ニッコリと笑った。 「仕事が出来たよ楓。お客様を迎えに行ってきな。」 そう言うと華音は楓を棚から床に下ろした。 「うん。」 楓は嬉しそうに頷き、ドアの前に行った。 ドアの外では、1人のスーツを着た男が呆然としながら店の前に立っていた。
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