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「イチャイチャ?姉弟が仲良くするのは良いことじゃん。」
「うんじゃお客がいるのにキスしたりするのは良いこと?」
楓が口の周りにクッキーの食べカスをつけながらミカエルに問う。
「えっキス!!!」
それを聞き、顔を一気に赤くするミカエル。
「だって姉弟だろ。なんでキスなんて・・・」
「あの2人は言わば禁断の恋仲なんだ。」
クッキーを掴んだままジッと見つめる華音。
「禁断の恋仲・・・」
「そう。まっ暗そうな話しはこれくらいにしとくか。」
華音は立ち上がり、店の奥へと向かった。
「あれ?どこに行くんだ?」
「あぁ依頼品の確認をね。楓とルンもおいで。ミカエルちょっと1人になるけどゴメンね。」
「あぁわかった。」
店にポツーンと1人残されたミカエル。
「忙しいんだな華音も。」
そう言うとミカエルは紅茶を一口飲んだ。
「・・・1人は寂しいな。」
(思い出す・・・兄貴の事を。)
テーブルに頭をつけるミカエル。
そんな時、
『キィ』
店のドアが開いた。
ミカエルは慌てて顔を上げた。
「悪いけど今華音は奥に・・・!」
ミカエルは入ってきた者の姿を見て驚いた。
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