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「なっ!」
ミカエルはルシファーが隣に座るとすぐに避けた。
「・・・」
ルシファーはそれを黙って見ていた。
すると突然、
『ガシャンガシャン』
と金属音が鳴り響いた。
音はさっき華音が頼まれたと言う『呪いの仮面』が籠の中で暴れているモノだ。
「あっ忘れてたこいついるの!」
ミカエルはルシファーと目を合わせない様に仮面に近付いた。
「ミカエ・・・」
ルシファーがミカエルを呼ぼうとした時、
「あたしの名を呼ぶな!」
睨みつけながら怒鳴るミカエル。
「・・・ならお前。」
『プチ・・・』
ルシファーの言い換えに、ミカエルの頭の中にある一本の線が切れた。
だがミカエルもそこは落ち着いた。
(まぁミカエル以外ならそれくらいしかねぇよな・・・もちつけあたし。)
「何だよ裏切り者。」
「その仮面は・・・」
「これ?これは華音が頼まれたモノって言ってたな。確か・・・呪いの仮面って言う・・・。」
そう言うとミカエルは籠を開けた。
「開けてはいけない!!!」
ルシファーの叫びよりもミカエルの手の方が速かった。
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