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「な、ななな何だろこの家・・・」
ビクビクしながら男は戸に飾ってあった看板を見た。
「か、『仮面屋』?」
男がそう言った時、店の戸がそっと開き、中からコーヒーの瓶ほどの大きさの男の子が現れた。
髪は美しい金髪だ。
「いらっしゃいませ」
「ウワッしゃ、しゃしゃ喋った。」
金髪の男の子が突然喋りだした事で、男は驚き思わず尻餅をついた。
「だ、大丈夫?」
金髪の男の子が問いかける。
「あっ、ははい。すいません僕、昔から極度のビビりで・・・」
ゆっくり起き上がる男。 「そうなんだ。僕は仮面屋店員・楓。よろしくね。」
金髪の男の子、楓がゆっくり礼をする。
「よ、よろしく。」
男の大きい指が、楓のコメ粒程の手を握る。
2人が握手していると楓の後ろから女の声がした。
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